Google広告を始めて1～3年目。日々の広告運用で「入札戦略ってたくさんあるけど、どれを選べばいいの？」と悩んだ経験はありませんか？
この記事では、初心者向けに各入札戦略の特徴・選び方・注意点を徹底的に解説します。
実際の管理画面キャプチャを用いながら執筆します。
入札戦略とは何か？その役割と重要性
入札戦略とは、Google広告でどのように広告費を使って成果を最大化するかを決める設定です。Googleはオークション形式で広告枠を決めており、どの広告が表示されるかは、入札金額と広告の品質によって決まります。
入札戦略は以下のような役割を果たします：
・コンバージョンを最大化する
・CPC（クリック単価）を抑える
・ROI（投資対効果）を高める
つまり、正しい戦略を選ぶことで、限られた予算でも最大限の成果を得ることができます。
Google広告ヘルプ「目標に合わせた入札戦略を選択する」
https://support.google.com/google-ads/answer/2472725?hl=ja
入札戦略の種類とその特徴
Google広告には以下のような主な入札戦略があります。
クリック数の最大化
特徴
できるだけ多くのクリックを獲得
ブランドや商品・キャンペーンの認知に向いている
向いている人
キャンペーン開始初期
LP（ランディングページ）のA/Bテストをしたい場合
コンバージョン数の最大化
特徴
予算内でできるだけ多くのコンバージョンを取るように自動入札
キャンペーン単位での成果最適化に向いている
向いている人
コンバージョンの実績があるアカウント
短期間で結果を出したいプロモーション
コンバージョン値を最大化
特徴
コンバージョン「数」ではなく「価値（売上額）」を最大化する
高額商品の獲得や利益重視の運用に有効
向いている人
商品ごとに異なる価値があるECサイト
購入単価のばらつきが大きい商材を扱っている場合
イベントやセミナーなどでCVごとに異なる価値を持つ場合
目標インプレッションシェア
特徴
指定したインプレッションシェア（表示シェア）を目指して入札
広告の表示頻度や掲載順位をコントロール可能
指定の掲載位置（ページ上部、最上位など）を狙える
向いている人
ブランド認知を高めたい企業
特定キーワードで競合より上位に表示させたい場合
サーチ結果での露出をコントロールしたい場合
手動クリック単価
特徴
1クリックあたりの入札額を手動で設定
高いコントロール性がある
向いている人
細かく入札調整をしたい運用者
特定キーワードや広告グループのパフォーマンスをテストしたい場合
入札戦略を選ぶための3つの視点
キャンペーンの目的
CV重視
「コンバージョン数の最大化」
トラフィック増加
「クリック数の最大化」
売上最大化
「コンバージョン値の最大化」
データ量
月間CV数が少ない場合は「個別クリック単価」や「クリック数の最大化」から始める
一定数（30件以上/月）を超えたら「コンバージョン数の最大化」に切り替える
管理リソース
自動化したい→自動入札の活用
細かく調整したい→手動入札の活用
おすすめ入札戦略導入ステップ
クリック数の最大化でスタート
まずはクリック数の最大化を活用し、CVデータを蓄積します。
その後、コンバージョン数の最大化に切り替え
目安として直近30日で30CVが取れるようになれば、
コンバージョン数の最大化に切り替え、CVをできるだけ多く取れるような戦略にします。
目標コンバージョン単価の設定もおすすめ
目標コンバージョン単価を活用すれば、コンバージョン単価が跳ね上がらないように調整しつつ、
コンバージョンの最大化を狙うことができるため、現状のCPAが高すぎる場合は特に活用をおすすめします。
さいごに
入札戦略の選択は、Google広告運用において「予算を無駄にせず成果を出す」ための最重要ポイントの一つです。特に初心者のうちは「なんとなく」で選んでしまいがちですが、本記事で紹介したような目的やデータ、管理体制を踏まえた判断軸を持つことで、成果に直結する戦略的な選択ができるようになります。
広告運用はテストと検証の連続です。最初から完璧を目指すよりも、仮説を持って実行し、数値で確認し、改善していく姿勢こそが成功への近道です。
